- ホーム >
- プレス加工
プレス加工の優れた技術的側面や応用分野について
福岡で創業して約30年。自動車部品を中心に溶接加工やプレス加工で豊富な経験と実績を積み重ねてきた株式会社中村プレスのオフィシャルサイトです。こちらでは、私たちが手がけるプレス加工について基本的な知識とその応用分野、優れた技術的側面などについて役立つ情報をわかりやすくご紹介しています。
プレス加工とは
一般にいうプレス加工とはプレス機械を用いて行う板金加工のことで、鉄板を金型で挟み大きな圧力を加えることで変形加工する手法を指しています。つまり、プレス加工とは、押し付ける力で材料を曲げたり伸ばしたりして金型通りの形やサイズに材料を変形することをいいます。なお、このプレス加工は、短時間で同じものを連続して製造できるため大量生産に向いており、自動車関連産業などさまざまなモノづくりに応用されています。
多種多様な製品づくりに生かされているプレス加工技術
私たちの身の回りにも、実はプレス加工による製品が少なくありません。その代表的なものが「自動車」です。シャーシ、ボディを含む車体全体はもちろん、細かい部品までさまざまなところにプレス加工品が採用されています。日本車の車種バリエーションがきわめて豊富なのも、実はこの優れたプレス加工技術があるからこそ。
また、身近なところでは大型家電製品や鍋、フライパンのような調理器具や硬貨も同様です。ほかにもICチップの配線に欠かせないリードフレーム、HDD(ハードディスクドライブ)などのコンピュータ用部品、カテーテルなど医療用器具にも高精度なプレス加工技術が応用されています。
より精密に、高度に進化するプレス加工技術
燃費向上やCO2削減のために、より軽くて丈夫な車体づくりが求められているのが自動車製造の世界。高張力鋼板やアルミ合金など車体に用いられる素材も年々進化を続けていますが、これらの材料は従来のものより加工が難しく、プレス加工にはより高度な技術が不可欠です。
また、ハイブリッドカーのモーターを構成する電極(モーターコア)は、極薄の金属板を重ねてつくりますが、その製造には高精度なプレス工程が欠かせません。このように製品の高性能化とプレス加工技術の進化は切っても切れない関係にあるといえます。
また、自動車部品だけでなく、従来ではプレス成形が困難だった素材の中には、プレス加工技術の向上で容易に製造できるようになったものも。携帯電話やパソコンをはじめ、小型精密機器類に多く用いられているマグネシウム合金やチタン合金などの難加工材がその良い例です。
環境に配慮した先進の製品づくり
プレス成形はもともと、省資源や省エネルギーに適した生産手段で、環境志向が高まる今日ではこうした側面に再び注目が集まっています。主な理由は──
- 再生可能な金属を対象にしている加工技術
- 切削した際の素材クズなどはリサイクルして再利用
- 少ないエネルギーで大量生産がスピーディーに行える
などが挙げられます。とくに樹脂のように石油資源からつくられる素材と違い、金属はリサイクルが容易なため、省資源の点では非常に有利。こうした理由から、プレス加工は環境に配慮した技術として世界から期待されているのです。